再び雨の朝
2016-10-01


クソ真面目に、CCRとしての機能を追求し、重くなろうが操作が複雑になろうが、そこは人間がカバーするのが当たり前という、玄人好みの器材とは、一線を画している。

かといって、信頼性がなければ、レクリエーショナル用としての普及は有り得ない。

出だしで不調が相次いだこともあり、未だにビジネスとしての成功はない。

ああ、もちろん、我が国の話ではない。

このところ、PADI自体も、CCRに対する熱意を失い始めているようだしな。

元々、PADIジャパンには、そんな気は毛頭ない(たぶん)。

浮沈子は、ノーモキシックトライミックスで、仮想閉鎖環境(減圧停止を伴う)で、安全安心のCCRライフを楽しみたいだけだから、何かあったらあの手この手を使って、最終的にはベイルアウトして浮上できればそれでいい。

鬼のようなリダンダンシーを追求して、センサーを10個もつけたり(そんなのあるのかあ?)、完全二重化したフォールトトレラント型のCCRとかはいらない。

それよりも、陸上での扱いに苦労せず、軽く、コンパクトで、普及していて、メーカーも安泰で、部品供給もスムーズで、インストラクターも余るほどいて、何処に行っても対応するサービスに不自由しない機種がよろしい。

穴ぼこ(ケーブ)の中や、缶詰(沈船?)の中に入ったり、200m超えて記録破りを狙うダイビングとは無縁だ。

浅く、明るく、暖かいのが一番!。

などと書いているうちに、雨も小降りになり、辺りも明るくなってきた。

まあ、結局、今のインスピをメンテして使い続けることになるんだろう。

いろいろマニュアルで操作できる機種の方が、仕組みを理解する上でも、様々なスキルを身に着ける上でも、メリットはあるしな。

人によっては、インスピですら、オートマチック車だという見方もある。

浮沈子は、他の機種は知らないので、十分ややっこしく感じている。

昔を知るイントラなどから見たら、ポセイドンなどは、完全自動運転車に見えるだろな。

全て機械任せ、水中では、エレクトロニクスにアクセスすることは出来ない。

何かあったらベイルアウト(マニュアルインフレーションが出来ないモデル)。

シンプルな構造と、シンプルな運用。

そして、フルスペックのCCRから見たら、中途半端な性能。

浮沈子も、初めはそう思っていたけど、それは、そのように設計し、そのような運用だけを考慮していたからに過ぎない。

もう、CCRは、用途に応じて使い分ける時代になっているのかもしれないな。

オープンサーキットのレギュレーターが、万人向けの機種から、大深度向けの機種まであったりとか、様々なタイプのBCが売られていて、バックマウント、サイドマウント、穴ぼこ用、缶詰用とあるように、CCRも100均時計のように、毎日着替える時代になったのかも(そうなのかあ?)。

少なくとも、用途やレベルに応じた選択ができるようになってきたということは、嬉しい悲鳴だ。

初心者向けのオープンサーキットの器材に対して、コテコテのテクニカルレベルの器材と比べて劣っているとか、テクニカル用途には使えないとか言っても意味がないように、CCRについても、幅広い選択肢の中から、運用に応じた適切な器材を選択する時代になってきたわけだな。

その意味では、多くの機種に精通し、何でも使えるようになるのがいいわけだが、そんな金も暇も意欲もない。

雨がやんで、薄日が差してきた。

今日はダイビングはないので、どちらかといえば、晴れていた方が有難い。

ダイビングは、薄暗いくらいの曇り空が一番いい。

涼しいし、日焼けしないし。


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