再び雨の朝
2016-10-01


再び雨の朝


朝4時に目覚めて、ベッドの上で悶々と悩む。

どうすれば、中性浮力が取れるようになるのか。

もちろん、考えて出来るようになるわけではない。

酸素の吐出量を見極め、適切に鼻から排気し、微妙に失われたバランスをBCで再調整して追い込む。

ディスプレイで深度やPO2確認し、停止時間も見ながら、一刻の休みもなく、その作業を繰り返すしかないのだ。

ああ、もう、やってらんない!。

5時過ぎに、食堂に下りていくと、土砂降りの雨・・・。

暑いよりは、涼しい方が有難いんだが、くしゃみが出る。

暖かい粉コーヒーが嬉しい。

スペインでは雨は平地に降るらしいが、パラオではどこでも降る。

まあ、どうでもいいんですが。

メールをチェックし、ブログを打ち始めていると、空が白んでくるが、雨は相変わらず降り続いている。

目が覚めてから、CCRのことばかり考えていた。

ビョーキだな。

やっぱ、新しいの買った方がいいんだろうか?。

そりゃあ、その方がいいに決まっている。

今後、10年使い続けることを考え、部品供給のことも考えると、それが一番確かだ。

液晶画面もカラーで見やすくなっているようだし、ヘッドアップディスプレイも着く。

しかし、まっさらのCCR買うなら、インスピでなくてもいいわけだし、世の中には様々なCCRが溢れている。

インスピも、時代に合わせて進化しているが、完全新設計のCCRとは異なる。

良きにつけ、悪しきにつけ、クラシックの遺産を引き継いでいる。

デバイスは進化しているが、基本的なプログラムは一緒だし、軸流式のソフノライムも同じだ。

底に水を溜める方式も変わらない。

3つの酸素センサーの配置については、同じ構成を取っているCCRの方が少ない。

浮沈子は、他のCCRに詳しくはないけど、ネットを見る限りでは、インスピは、何となく時代遅れに感じる。

ダイビング器材なんて、別に時代遅れだろうが何だろうが、使えるかどうかが大切で、細かいところは人間が補うという思想もある。

どんなに新しい設計思想、運用思想に基づいて作られていても、トータルの品質管理、改良の速度、保守・消耗部品の供給、運用実績(人柱の数?)、インストラクターの層の厚さ(薄さ?)が重要になってくる。

CCRなんて、どれも同じと言い切るイントラのような弘法大師は別にしても、確かに、標準化されていない仕様の中で、どれを選ぶかというのは、難しい問題だ。

結局、どう使いたいかという話に落ち着くことになる。

レクリエーショナルレベルで、長時間ダイビングやコンスタントPO2、泡の出ない潜水、暖かく湿った吸気、サイレントダイビングなどの、今では言い古された一般的なメリットを享受したいだけなら、確かになんでも同じだろうが、テクニカルレベルで、高信頼性、残存性をとことん追求していくと、シビアな性能差が出てくる話になるんだろう。

生まれては消えていくメーカーが多い中、余りマイナーな機種を選んでしまうと、後々後悔することにもなりかねない。

APDだって、ジャーゲンセンマリンだって、インナースペーステクノロジーだって、何時までも健在とは限らないしな。

ポセイドンが、未来永劫CCRを続ける保証もない。

マーク6やセブンは、レクリエーショナル用という明確なコンセプトで開発されている。

この器材は、消耗品とか、サービスで儲けることを考えて作られた、金儲けのための器材だ(断定的!)。

CCR単体として見た時には、突っ込みどころ満載だが、そういう見方は、この器材の本質を見ていない。


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[CCR]

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