ポルシェたらしめているもの
2016-10-26


ポルシェたらしめているもの



(探れ、ポルシェの“秘伝のタレ”)
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「86以外のスポーツカーを買うとすればポルシェしかないです。もちろんフェラーリをはじめ、それぞれにいいと思うスポーツカーはありますが、エンジニアの目で見て、ポルシェは工業製品としては圧倒的だと思います。」

「我々の目から見て『こんなことまでやってどうするんだ』というところまで手を入れている。その時は意図がわからないわけです。それが数年経つと『だからこうしていたのか』と気づく。それは911だけじゃなくて、ボクスターもケイマンもその思想を受け継いで作られています」

痺れる。

心がシビれて、震えてくる。

「新型パナメーラ(ターボ)には「地球上最速のセダンになる」というミッションがあり、したがって目標タイムを設定していました。ニュルブルクリンク北コースを7分38秒で走ることができれば、最速セダンだと。それを達成したわけです。」

「それはたしか昨年ケイマンの最速モデル「GT4」が出したタイムより速いわけですよね。」

「ボディ剛性の向上はもちろん、車両全体のセットアップ技術の高さ、そしてシャシーシステム全体の進化によるものです。新しいエアサスペンションだけでなく、フロントとリアのアクスルなども改良し、車両の走行挙動をリアルタイムに検出してシャシーを統合制御する4Dシャシーコントロールシステムなども搭載しています。さらにスポーツカーとしてのステアリング精度を実現するために、918スパイダーと911ターボ由来の装備であるリアアクスルステアを採用しました。こうしたものの1つひとつの積み重ねが、それぞれ1秒、1.5秒とタイムを削り取っていくことに貢献しているのです。」

あまり長い引用ばっかで、コメントを入れるスキがない。

2トンを超えるラクシャリーセダンが、軽量スポーツカーであるGT4をぶち抜くというのは、浮沈子的には複雑な気もするけどな。

逆に言えば、ややっこしい電子制御なんてなくても、それなりに走るGT4が凄いのかもしれない。

前にも書いたが、パナメーラは現代に甦った500Eだ。

ポルシェが作りたかったスポーツセダン。

「「地球上最速のセダンになる」というミッション」

アウトバーンでぶっ飛んでいく速いクルマはいくらでもあるだろう。

ワインディングを駆け抜けるスポーツカーもある。

しかし、都会の道を低速で快適にこなしながら、それらの運動性能を十全に発揮するというのは至難の業だ。

記事には、ドラポジの話が続く。

しかし、まあ、それは一つの記号だ。

マカンに座った時には、ちっとやり過ぎだと感じた。

ポルシェがポルシェである所以というのは、冒頭に引用したコメントに尽きる。

『こんなことまでやってどうするんだ』

『だからこうしていたのか』

その妥協なき設計思想が、ポルシェをポルシェにしている。

まあ、ポルシェも妥協はしてるけどな。

RRを作り続けたり、内装安っぽかったり・・・。

そのRRの宿痾を技術開発で克服したり、内装に掛ける金を駆動系に掛けたりしてきたということなんだろうけどな。

「エンジニアの目で見て、ポルシェは工業製品としては圧倒的だと思います。」

トヨタのチーフエンジニアが、そこまで言って委員会?。

まあいい。

浮沈子は、技術の細かいところは良く分からない。

乗って楽しむ人だから。

でも、ポルシェをポルシェたらしめているものが何なのかを、この記事は考えさせてくれる。

誤解しないでもらいたいんだが、それはドラポジではない。


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