身がすくむほどの恐怖
2017-07-20


身がすくむほどの恐怖


(大型ロケットFalcon Heavyの初打ち上げは「リスクを伴う」 SpaceXのマスクCEOが講演 (1/2))
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「火星行きは気弱な人には向いていない。リスキーで、危険で、不快で、死ぬ可能性もある」

「皆さんは行きたいですか。“あり得ない!”という人が大半だろうが、中には“もちろん!”という人もいるだろう」

不満分子はいつの世にもいるのだ。

まあいい。

ファルコンヘビーでも危険なのだ。

そのエンジンの数は27(+1:2段目)にも及ぶ。

火星行きの有人ロケットは、更に多数のエンジンを積む。

もちろん、数の問題じゃない。

「3〓4年後くらいには、もっと小型のFalconロケットに乗ってISSに行きたい」

んだよ、自分は安全性が立証されたファルコン9(たぶんブロック5?)で地球低軌道までかあ?。

「9月にオーストラリアで開催されるカンファレンスで最新の火星計画を披露する」

あれから1年。

それまでにファルコンヘビーが上がっていれば、多少なりともインパクトはあるかもしれない。

そういえば、去年の発表は、発射台で大爆発起こした直後だったからな。

今年も9月か・・・。

縁起がいいとは言えないな。

まあ、どうでもいいんですが。

で、ドラゴン2による初の有人飛行は、もちろんファルコンヘビーで行うわけではない。

ちゃあんと、安全性を確認したファルコン9で行われる。

NASAの宇宙飛行士が乗るわけだからな。

そう簡単に爆発してもらっては困る。

その直後には、ヘビーにドラゴン2着けて、月周回に投じる。

それは、確かにリスキーだな。

しかし、スペースシャトル(実際に宇宙に行ったコロンビア号)は、初飛行でいきなり人間を乗せている。

それに比べれば、遥かに安全といえよう。

そうはいっても、27発のエンジンの同時点火というのはリスクを伴うことは確かだ。

しかし、クラスター化したエンジンは、それだけ余剰の推力を持たせているわけだから、故障したエンジンの代わりに、他のエンジンの燃焼時間を延ばすなどの対応が可能だ。

うーん、ビミョーだ。

ラプターエンジンが完成すれば、ファルコン9やファルコンヘビーのエンジンも換装される可能性がある。

推力の増強をそのままペイロードの増加にするのか、数を減らしてシンプルにするのかは不明だ。

推力は現行の3倍くらいになるというから、1本3基で上がることになる。

ヘビーの場合、合計9基のエンジンを管理するわけだから、現行と変わらなくなる。

でも、その代わり、1基故障したときのリカバリーは困難になるだろう。

ヘビーなら、まだ挽回できるかもしれないが、9だと3分の1を失うことになるからな。

それにしても、ヘビーのリスクを宣伝して観客を集めようというのはいい度胸だ。

「Falcon Heavyにはたくさんのリスクがある。軌道に到達できない可能性も非常に高い。“major pucker factor(身がすくむほどの恐怖)”という表現がぴったりだ」

「聴衆に、Falcon Heavyの打ち上げを見学しにケープカナベラルに行くよう促し、「ワクワクする体験になること請け合いだ」と断言すると、会場から大きな笑いが巻き起こった。」

浮沈子も、可能なら見に行きたいな。

間違いなく、壮大な見世物になるだろう。

両側のブースターと真ん中のコアステージが着陸する様を見てみたいものだ。

しかしなあ、その一方で、グィンショットウェルは、既に成功している技術の組み合わせだとか言ってたっけ。

どっちなんだあ?。

たぶん、どっちも本当だろう。


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