ブロック4
謎のバージョンブロック4が、打ち上げられていた。
・ブロック1:エンジンの配置が田の字(バージョン1.0)
・ブロック2:エンジンの配置が花びら型(オクタウェッブ)(バージョン1.1)
・ブロック3:フルスラスト(FT):エンジン強化など(バージョン1.2)
・ブロック4:???
・ブロック5:最終型:エンジン強化など(再使用前提の設計)
そう、この前のファルコン9こそ、幻のバージョンだったわけだ。
(スペースX、最後の"新造"補給船を打ち上げ - ファルコン9ロケットも改良)
[URL]
「ロケットはマイナー・チェンジ、「ファルコン9 ブロック4」に:
今回打ち上げられたファルコン9は、「ブロック4」(Blogk 4)と呼ばれる、改良型の1号機でもあった。」
「詳細は明らかになっていないものの、エンジンの装着部分の構造が変わった他、秋に初打ち上げが予定されている超大型ロケット「ファルコン・ヘヴィ」のブースターとして機体を再使用するため、機体構造などにも改良が加えられているとされる。」
ほう・・・。
センターコアだけでなく、ブースターも変更されているのか。
そうすると、いままで溜め込んでいた回収ブースターは、お払い箱になるということなのか。
「また、Koenigsmann氏によると、今回打ち上げた機体は新たに製造したものだったが、着陸脚のみ、以前の打ち上げで使ったものを再使用したという。」
着陸脚だけ再使用というのは、ちょっともったいないような気もするけどな。
まあ、フルスラスト(FT:ブロック3)は、いってみれば、1段目の回収を行う実験機の位置付けだから、回収後の再使用を前提にしたものではないのかもしれない。
「スペースXでは現在、ファルコン9の最終型となる「ファルコン9 ブロック5」の開発も進めており、ブロック4はその先行量産型のような位置づけとなる。」
「ブロック5ではエンジンの推力を上げるなどして打ち上げ能力が増すほか、耐熱シールドやフィンの素材の見直しなどによって、機体の回収や再使用が今より柔軟かつ迅速にできるようになるという。」
本命登場だな。
ファルコンヘビーは、単純に3本束ねるわけではないからな。
将来的には、燃料などをやり取りする仕組みも備えるかもしれない。
そうすれば、かなりな重量を、高い軌道に打ち上げられるようになる。
そんなファルコンヘビーの両翼を担うブースターを前提としたブロック4だったとは、露知らず・・・。
新品ドラゴンの最終打上げとともに、今回もチャレンジがあったわけだ。
「報告によると、第1段機体は着陸上のど真ん中に、それもきわめてゆるやかに着陸した」
回収自体も、徐々にソフィスティケートされているに違いない。
見えないところでの改良の積み重ねが、質的に異なる完成系へと飛躍していく。
そこで獲得した技術は、次の打ち上げロケットや宇宙機に反映されていくだろうし、全く新しい打ち上げシステムの制御にも生かされていく。
(H-IIAロケット35号機現地取材 - ヘリウム系統の問題は、シール部への異物付着が原因と特定)
[URL]
「ヘリウムガスの漏洩が見つかったのは、気蓄器(タンク)の封止プラグで使われていたシール部分」
「シールは金属製(耐熱合金にテフロンコーティングを施したもの)だが、ここに大きさ0.5mm程度の非金属の異物が挟まっており、そこからヘリウムが漏れていたようだ。」
「部品交換を行い、見つかった異物の成分を分析したところ、液体酸素/液体水素タンクに断熱材を貼り付けるための接着剤(エラストフォーム)であることが分かった。」
誰かの鼻くそじゃなかったわけだな。
セコメントをする