分かりにくさのカタチ
2018-01-02


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分かりにくさのカタチ


我が国初の水星探査機が今年打ち上げられる(かもしれない?)。

色々調べているのだが、分かりにくいこと、この上ない。

分かりにくさを形にすると、この水星探査機になるのではないかとすら思えてくる。

本題に入る前に、分かりやすい方から話を始めよう。

時系列的にも、それが適っているしな。

(マリナー10号)
[URL]

「金星および水星を探査した。人類が初めて水星を調査した探査機」

「質量 500kg」

「打上げ日時 1973年11月3日」

「最接近日 水星 - 1975年3月16日」

「運用終了日 1975年3月24日(追跡終了)」

「1974年3月29日と9月21日、1975年3月16日に、マリナー10号は水星近傍を通過した。」

そう、マリナー10号は、水星の周回軌道には入っていない。

太陽周回軌道上で、水星に3回ランデブーしただけだ。

「現在もまだマリナー10号は人工惑星として太陽の周りを周回しているものと考えられる。」

積まれていた装備を見てみよう。

「装備:
・高感度アンテナ
・太陽電池パネル
・磁力計
・紫外線分光器 ほか」

実質的には、磁力と紫外線分光しかない。

ショボいな・・・。

まあいい。

人類初の水星探査だからな。

しかし、水星に磁場が存在するという想定外の大発見をもたらしたわけだ。

惑星スイングバイも初めてだったし、恒星追尾装置のトラブルも乗り切るなど、運用上の成果もあげている。

合格!。

次いこうか。

(メッセンジャー (探査機))
[URL]

「2004年8月3日に打ち上げられ、2011年3月18日に水星の周回軌道に投入されて観測が行われ、2015年5月1日に水星表面に落下してミッションを終了した。」

「質量 1,093 kg」

衛星の重さは、前回の2倍以上だ。

米国って、どうして、こんなに分かりやすいんだろう・・・。

「主な推進器 2液式化学スラスタ」

まあ、たぶん、殆どが燃料だろうと思うんだがな。

そして、人類はようやく水星周回軌道に探査機を投入することに成功する。

従来、45パーセントしか撮影されていなかった水星の全貌が明らかにされ、観測は当初予定の1年を大幅に超えて4年以上に及び、最接近高度は、なんと、25kmまで接近した。

「探査機器:
水星撮像システム
ガンマ線・中性子スペクトロメータ
X線スペクトロメータ
磁力計
水星レーザ高度計
水星大気・表面組成スペクトロメータ
エネルギー粒子・プラズマスペクトロメータ
電波科学実験
など」

得られた成果の解析はこれからだろうが、既に火山や地質活動の痕跡があること、極域のクレーターの内部に大量の水の氷があること、水星の表面に予想以上のカリウムが存在していること、水星の磁極が予想より約400kmずれていたことなどが明らかになっている。

大収穫だ。

何て分かりやすいミッションなんだろう!。

しかしだ、この後に続くベピコロンボというのは、かなりややっこしい。

まず、そもそも、ベピコロンボという探査機はないのだ(宇宙機としてはMCS(Mercury Composite Spacecraft))。

(ベピ・コロンボ)
[URL]

「宇宙航空研究開発機構(JAXA)と欧州宇宙機関(ESA)の共同プロジェクトによる水星探査計画である。」


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[宇宙]

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