打ち上げ延期に慣れ
ファルコン9の打ち上げ延期が繰り返されている。
「Delayed from Jan. 30, Feb. 10, Feb. 17 and Feb. 18. 」
打ち上げスケジュールを確認しているページによれば、既に3回の延期で、さらに21日に延期になっている(日付は、たぶん、現地(カリフォルニア時間)。
太陽同期軌道だから、バンデンバーグからの打ち上げだが、メインの衛星であるパズよりも、オマケで打ち上げられるスペースXの自社衛星の方に注目が集まる(そうなのかあ?)。
パズは、3機一組のレーダー衛星のうちの1機で、合成開口レーダーを使って地上をスキャンするようだ。
(Paz)
[URL]
まあ、ごく一般的な衛星だからな。
ちょっとカッコが変わっているくらいだ(六角柱)。
スペースXのインターネット試験衛星は、1機約400kgと意外に重い。
(MicroSat 2a, 2b)
[URL]
「Mass: 400 kg」
2機上げられるようだが、地上との交信や衛星同士の通信などが試験されるんだろう。
思った通り、カメラも付いている。
「Equipment: Ku-band transponder, low-resolution imager」
数千機が低軌道にばらまかれて、リアルタイムに地球画像を送るようになると、いろいろ影響が出るかもしれないな。
グーグルアースのリアルタイム版ということになる(スペースXには、グーグルも出資しています)。
(航空宇宙会社SpaceXがGoogleから10億ドルの出資獲得。衛星高速インターネットと火星植民地建設へ前進)
[URL]
今回は、低解像度ということになっているようだが、インターネット衛星だからな。
通信容量、命だからな。
これで、リアルタイム映像ばらまかれたら、同業他社はたまらんだろうな。
今回は、たったの2機だからと油断していると、数年後には1万機だからな。
ガンターの記事では、かつてMicroSat 1a、1bというのがあって、キャンセルされたとある。
(MicroSat 1a、1b)
[URL]
軌道傾斜角や高度がやや異なる。
今回の打ち上げと同じように、メインの衛星に合わせただけかもしれない。
この間に、仕様変更とかが行われて、最終型に近くなっている可能性があるな。
ボトルネックになっている衛星打ち上げ手段を、自前で持っているからな。
ギリギリまで開発して、一気に打ち上げることが可能だ。
10年掛けて、ちんたら打ち上げていたのでは、商売にならない。
世間は、ワンウェッブとの競合があるんで注目しているのかもしれない。
しかし、打ち上げ手段に注目すれば、もう、勝負はついている。
しかし、衛星重量が400kgというのは気になるところだ。
ワンウェッブは、せいぜい150kgくらいだろう。
運用される高度も異なる。
ワンウェッブでは、高解像度の画像を撮ることはできない。
スペースXのインターネット衛星が、ホントは画像取得が目的ではないのかという記事まで出ている。
(スペースXが1万基以上の衛星群を打ち上げる、「もうひとつの目的」)
[URL]
「スペースXの人工衛星の重量がおよそ385kgあり、競合するOneWebの衛星の2倍以上ある」
「約7,500基の第2の衛星群は、もっと地表近くに打ち上げられる。」
「面倒かつ電力も消費することをしてまで低軌道に打ち上げるのは、インターネット接続の安定と高速化だけでなく、撮影にも役立つから」
まあ、どうでもいいんですが。
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