むしろ、問題になるのは、世界中にシームレスに情報を垂れ流すことの方かもしれない。
地上回線のインターネットは、国家によって統制されているからな。
エンドユーザーが、完全に自由に通信するという状況にはない。
衛星を通じた放送も、他国に影響を与えないようなビーム形状で工夫している。
インターネット衛星が、そういう個別事情にどこまで配慮できるかはわからない。
エンドユーザーが、バックボーンから直接受信できるわけだから、なかなか規制対応は困難だろう。
静止軌道衛星が生き残れるとしたら、そういう特殊な需要に対応する媒体としての、限定的なものになる可能性はある。
ブロードバンドを全地球に普及させようという高い志は、まあ、たぶん建て前だな。
もちろん、インターネットの高速接続の需要はいくらでもあるだろうが、多少の遅延を我慢すれば、今だって静止衛星サービスがないわけではない。
回線速度に比して値段が高いので、市場が広がらないだけだろう。
(ipstar japan)
[URL]
最低でも、衛星放送クラスのパラボラアンテナが必要だ。
それなりの需要があるというのは、都市部に生活していてブロードバンド接続に苦労していない浮沈子には、皮膚感覚としては分かりづらいところだ。
21世紀だからな。
低遅延で高速な接続が、地球上どこでも手に入るようになれば、何かが変わり、世界が住みよくなると思うんだがな・・・。
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