生命とは何かという無意味な話
昨年3月、浮沈子は、細胞が生命ではないという話を聞いてショックを受けた。
(細胞と生命)
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「先日見つけたネット動画の中で、細胞は生命ではないというのがあって、ちょっとドキッとした。」
ちょっと再度引用しておこう。
(What Is Life? Is Death Real?:動画出ます)
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「1分7秒辺りで「しかし細胞は 生きているとは言えない」と出てくる(日本語字幕)。」
ウィキで「生命」を調べると、ヒーラ細胞の話が出てくる。
人間の細胞で最初に分離培養に成功したもので、現在も培養され続けている(他に似たようなのがあるかどうかは知りません)。
(生命:定義)
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「何が「生きているか」を考える難しさを示す実例にHeLa細胞が挙げられる事もある。これはヘンリエッタ・ラックスというアメリカ人女性の子宮がん細胞を元にしたヒト細胞であり、培養され世界中の研究所に分配され試験に用いられている。ヘンリエッタ個人は既に亡くなったが、彼女由来の細胞は現在でも生きている。」
代謝し、分裂し、遺伝子的に多様性を獲得したりする。
(HeLa細胞:染色体数)
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「2013年にHela細胞のゲノムが解読され、正常細胞と比較して著しいエラーが生じていることが報告された」
高密度培養やポリオウイルスの感染による細胞死があることからも、この細胞が生きていることは間違いない。
しかし、生化学的機序が解明された生命の部品、或いはその集合体である細胞が、化学的機械であり、生命とは呼べないとする考え方があるというのは、未だに浮沈子的にはショックだ。
ウイルスが生命でないとか、ウイロイド(植物に感染するRNAのみのウイルスみたいなもん:核酸のみなのでウイルスじゃないけど)が生命でないというのは、何となく分かる気がする。
(ウイルス)
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「タンパク質の殻とその内部に入っている核酸からなる。」
「生命の最小単位である細胞をもたないので、非生物とされることもある。」
(ウイロイド)
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「塩基数が200〜400程度と短い環状の一本鎖RNAのみで構成され、維管束植物に対して感染性を持つもの。」
ただし、細胞核そのものや、細胞内のさまざまな働きをする部品の中には、ウイルス由来と思われるものもあり、また、ウイルスそのものも、元は代謝を行う機能を持っていて、それを捨て去ってウイルスになったのかもしれない。
代謝だって、無生物を取り込んで生物の恒常性維持に使っているわけだからな。
その取り込んでいる無生物だって、元を辿れば生物が作り出したものがほとんどだったりする。
ウイルスが、他の生物に寄生しなければ増殖できないといっても、人間を含めた従属栄養生物は全て他の生物に依存している。
動物なんて、全て植物(化学合成細菌もいますけど)の寄生虫といってもいい。
他の命を頂くことでしか生きられない、業の深い存在なわけだ。
そして、死んだ後は、自らがその他の生物の栄養となることによって、生命ではない、物質を介した命の連鎖を紡いでいくといえるかもしれない。
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