スーパースプレッダーを探せ!:新型コロナウイルス肺炎(名称未定)のパンデミックを左右するキーワード
不顕性感染については、6年前に起こった西アフリカ地域のエイズ大流行の際に、このブログでも触れている。
(不顕性感染)
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「不顕性感染を示す大勢の中の、一部の感染可能な個体を無症候性キャリアというのか(違う?)。」
有名な事例として挙げられるのが、チフスメアリーの話だ。
(メアリー・マローン)
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「メアリーはそれまで腸チフスを発症したことがなく、彼女自身が病気になったり、保菌者であるという自覚のないまま、周囲の人に感染を広げる健康保菌者(無症候性キャリア)であった。」
保菌者:細菌の場合だけだからな(ウイルスとかプリオンなどの場合は保菌者とは言わない)。
広く、キャリアという語がつかわれるわけだ。
別に、不顕性でなくてもいいんだが、今回の新型コロナウイルス肺炎(名称未定)の流行が、大規模な世界的なパンデミックに発展するかどうかは、スーパースプレッダーと呼ばれる、トンデモ感染者(!)の存在に掛かっているということが分かってきた(そうなのかあ?)。
(すでに数千人が発症か、中国の新型肺炎、疫学者らが発表)
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「多くの感染症では、1人の感染者が新たに感染を広げる人数は3人までとされるが、一部の患者はいわゆる「スーパー・スプレッダー(感染拡大に拍車をかける人)」になり、数十人に感染を広げた者もいた。」(2003年ころのSARSの話)
「スーパー・スプレッダーが現れたという証拠はまだないですし、今後もないように願っています。」
「英インペリアル・カレッジ・ロンドンの疫学者である今井奈津子氏らは、実際の発症例は数千に上るという推定を22日に発表した。」
マジか!?。
(スーパー・スプレッダー)
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「感染症を引き起こす病原体に感染したホストのうち、通常考えられる以上の二次感染例を引き起こす者を指す。」
記事を読むと、別に何人以上と決まってるわけではないようだな。
その流行におけるポアソン分布の様子によって異なるようだ(たぶん)。
この間、風疹の自然感染における流行周期の計算でお勉強した、R〓(基本再生産数)も出て来るけど、細かいことはどーでもいい。
「スーパー・スプレッダーが発生したアウトブレイク:
・2003年のSARSアウトブレイク
・1989年の麻疹アウトブレイク
・「チフスのメアリー」(1902年から1909年)
・「牛乳屋のN氏」(1901年から1915年)
・エボラ出血熱(2014年)」
(スーパー・スプレッダー(Super Spreader))
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「4月30日現在201例のSARS症例がシンガポールで報告されているが、172例(約86%)が図1に示されている患者1から感染が波及したものである。」
スゲーな・・・。
「2次感染が発生している場合でも3人までが大部分」
なお、この事例におけるスーパースプレッダーの定義は、10人以上とされているようだ(CDCによる)。
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