日本学術会議の忖度
まずは、分かりにくい毎日の記事から。
(次世代加速器「リニアコライダー」選ばれず 日本学術会議の重点計画:池田知広)
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「日本学術会議は30日、大型研究計画に関する方針「マスタープラン」をまとめ・・・」
「「国際リニアコライダー(ILC)」を優先度の高い「重点大型研究計画」に選ばなかった。」
「重点化に向けて学術会議が実施した計画のヒアリング対象には選ばれ、将来的な可能性は残った。」
全体でいくつの計画が提案され、その中での重点大型研究計画はどう位置付けられているのか。
ヒアリングとは何か。
なぜ、ヒアリング対象になると可能性が残るのか。
そもそも、マスタープランちゃ何なのか。
記事を読んでワケワカマーク(???)だらけになった浮沈子のスカスカな頭(2019-nCoV漬け?)をスッキリさせてくれたのは、産経の記事。
(次世代加速器 学術会議が重点計画選定見送り 誘致遠のく)
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「速やかに実施すべき「重点大型研究計画」への選定を見送った。」
ははあ、重点大型研究計画というのは、速やかに実施すべき計画ということなわけだ。
「文部科学省の大型研究プロジェクトは、学術会議の重点計画から主に選ばれており・・・」
なるほど、だから実現が難しくなったというワケか。
でも、まだ実現の可能性があるということらしいけどお?。
「学術会議は、学術的意義が高いと認める大型の研究計画をリスト化する「マスタープラン」をほぼ3年ごとに策定。」
「公募で集めた大型計画の中で、特に重要なものについて関係者にヒアリングを行い、積極的に推進すべき重点計画を選ぶ。」
ああ、ヒアリングって、選定プロセスの一つなんだ・・・。
重点計画に選ばれるって、大変なんだな。
積極的に推進すべきというお墨付きを与えるわけだ(俗に言う、「一押し」ってやつか)。
「今回は165件の応募があり、ILCを含む59件についてヒアリングを実施。重点計画に31件を選んだが、ILCは漏れた。」
でも、3年毎に見直されているわけだから、次のマスタープラン作成で頑張ればいいんじゃね?。
「ただ、文科省の大型研究プロジェクトは、ヒアリングが実施されれば重点計画でなくても検討の対象とされるため、ILCが選ばれる可能性も残っている。」
ほほう・・・。
浮沈子は、そこに忖度を感じる。
文科省に選択の余地を残す、気の利いた選定・・・。
つーか、この記事の分かりやすさは秀逸だ。
毎日の池田さんに、爪の垢煎じて飲ませたい。
ただ、産経の記事には気になる表現もある。
「学術会議は見解で学術的な意義は認めていたが、今回はそれも否定した形だ。」
詳しくは知らないが、そうじゃないんじゃね?。
ヒアリングの対象にもしないで、ばっさり切り捨てる真似をしなかったのは、逆に学術的な意義を認めていたからなのではないか。
意義はあっても金はない・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
「ILCは全長20キロに及ぶ巨大な研究施設で、岩手・宮城両県の北上山地が建設候補地となっている。電子と陽電子を加速して正面衝突させ、万物に質量を与える素粒子「ヒッグス粒子」を生成。精密に測定することで、宇宙創成の謎に迫れると期待されている。」(毎日)
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