「2003年の時点では、2010年に観測活動を終えることになっていたHSTの後継機として2011年打ち上げが予定されていた。」
「2017年9月末には、各種機器の統合が想定より遅れていることから、さらに2019年3〜6月に遅れる見込みであることが公表された」
「2018年6月、音響試験中に発見された異常により、ネジの緩みがあったことが明らかになったため、打ち上げは2021年3月30日に再延期されることになった」
打上げは、アリアン5で行われる予定だが、そのフェアリングに収めるために、複雑な折り畳み構造となっていることが開発を難航させ、大幅な遅れの一因になっていることは周知だからな。
天文観測の妨害となっているスターリンク衛星を成功させれば、天文学コミュニティーにとっても大きな恩恵が待っているという構図なわけだ(そうなのかあ?)。
もうちっとタカビーに出てもいいかも知れないが、ここは商売優先だからな。
将来の大切なお客様のご機嫌を取っておくに越したことはない。
まあ、どうでもいいんですが。
ワンウェブの破産を受けて、今や独走態勢を気付きつつあるスターリンク。
この業界で、唯一の成功を収めるかどうかは、全世界が注目するところだ。
スターシップの開発に成功するかどうかということは、スターリンクの成功を確実なものにするという点でも重要だからな。
一度の打ち上げで400機のスターリンク衛星を上げる巨大ロケット。
将来の1万2千機のヘンタイ(編隊です)を構築するには、ファルコン9を毎週上げても足りない(衛星寿命5年として、維持だけでも毎年2400機を上げ続けなければならず、ファルコン9だと40回の打ち上げとなる:初期配備も必要だしな)。
1回当たりの打ち上げコストがファルコン9を下回ると言われるスターシップがなければ、スターリンクが実現するインターネットサービスの恩恵も限られたものになってしまう。
スターシップは、同社にとって、火星移民という稀有壮大な目的を達成するために不可欠のツールだしな。
スターシップに稼いでもらわなければ、それも実現不可能になる。
天文学コミュニティーに媚を売るのは、そりゃあイーロンマスクの天文学的な関心もあるんだろうが、商売上の理由の方が大きいに違いない。
あわよくば、その天文観測衛星(宇宙望遠鏡)の製造だって請け負いたいに決まっている(未確認)。
仮に、JWSTが成功し、折り畳み方式がものになると分かれば、直径9mのシュラウドの中に、展開すれば直径100m位になる宇宙望遠鏡を仕込むことができるかもしれない(未確認)。
折り畳み衛星を作り、高密度実装して宇宙空間で展開するノウハウは、同社の十八番だしな。
天文学コミュニティーに対して、モーレツ売り込みを掛ける下地はできている。
30m望遠鏡なんて、既に時代遅れかもしれない。
(30メートル望遠鏡)
[URL]
「2019年7月〜8月、建設工事が開始された直後に、ハワイ人およびオハナがプウ・フルフル前のマウナケア・アクセス道路を封鎖するなどの実力行使に出たため、建設が中断している」
その後の実態はよく分らない。
「知事と彼の政権の他の人々は望遠鏡の建設をめぐって死の脅威を受けました。」(英語版ウィキより)
穏やかな話じゃない。
そういう懸念もある地上観測なんて見切りをつけて、同じ予算で10倍の集光能力を持ち、天候に左右されず、いつでも観測可能な宇宙望遠鏡を10台くらい確保できると丸め込まれたらどーする!?。
浮沈子だって、心が動かされる気がするな。
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