2020-05-02
「ストックホルムの通りの人でもカフェの客入りも一見、普段通りだ。」
「新型コロナウイルスの感染拡大に対するスウェーデン独自の対策は、ウイルスにさらされる人の数を増やすことで「集団免疫」を形成し、感染拡大の第2波を防ぐという作戦の一環だとされている。」
封鎖して、どれ程の時間を稼げるかどうかは、社会によって異なるからな。
適切な医療が提供できているなら、という大前提で、スウェーデンの戦略は、他の多くの国と変わるところはない。
「・・・医療部門には大きなストレスがかかっているが、手一杯の状態ではない。まだ余力があり、ストックホルムにある臨時病院もまだ使っていない」
もちろん、感染速度のコントロールを何もしていないわけではない。
「スウェーデン当局は、市民にはソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)を推奨しており、感染の症状が出たら自宅にとどまるよう勧告している」
「ソーシャル・ディスタンシングが守られなかった場合(たとえば店の中に一定数を超える客を入れたなど)、当局がレストランに閉鎖を命じる可能性があり、50人以上の集会は禁止されている」
なんだ、我が国と大して変わらんじゃないか・・・。
もちろん、こうした集団免疫優先の施策には批判が集まる。
当初、同じ集団免疫を目指していた英国(171,253、26,771)は、とりあえず方針転換したしな。
医療資源との兼ね合いで、感染速度のコントロールには、様々な対応が取られる。
中国のような徹底したロックダウンもあるだろうし、我が国のように、やってんだかどうだか、少なくとも外国には分かり辛いタイプのアプローチもある。
やり方はそれぞれだが、戦略は一つしかない。
集団免疫を、社会・経済に対するダメージを最小限にしつつ、如何に早期に獲得するか。
日経の記事の冒頭にある通りだ・・・。
「新型コロナウイルス感染症は、封じ込めなどによって一部の地域で部分的に収束したとしても、人の移動を前提とした現在のグローバル資本主義社会においては、他の地域からの持ち込みによって再燃するリスクを常に抱えることになる。」
「そのため、封じ込めによる全世界的な収束は実現困難で、集団免疫を獲得する以外に収束させる方法はない。」
ワクチン開発に成功するのが一番。
それまで、感染の拡大を抑えきれれば、優等生。
しかし、社会や経済が崩壊したら落第だ。
ワクチンの開発に失敗したら?。
集団免疫を早く獲得して、V字回復を図るのが得策だ。
そのためには、スウェーデンのような無手勝流もアリかも知れない。
医療資源や社会の在り方(中国みたいなのとか、米国みたいなのとか)によっても、アプローチは異なる。
今のところ、正解は分からない。
分かっているのは、正解が分かるまでには時間が掛かるということだけ。
短時間で出るなら(ワクチンの開発に早く成功するなど)、なるべく犠牲者を少なくした方がいい。
苛烈なロックダウンを敷いても、その損失は取り返せる。
10年とか15年とか、通常のワクチン開発期間を想定するなら、その間の社会の在り様や経済の回しを考えて、ゆる〜い規制にして、徐々に馴染んでいくのがいいのかも知れない。
医療崩壊を避けるために、時々、キツク締めあげながらな。
今、東京ロックダウン(一応、オールジャパンでやってますが)になっているのは、その一環ということになる。
どっちにしたって、検査態勢の充実は必要だ。
もちろん、特効薬含めた重症化対策も。
実際やってみて分かったことは、リモートワーク出来るのは、半分もないということだ。
(「在宅勤務が可能な仕事」は全体のうち34%に過ぎないとの調査結果)
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