変異種:442分の330:医療スタッフのワクチン接種割合に驚く
NHKのラジオニュースを漠然と聞いていたんだが、俄かには信じられない数字が出てきてネットで確認した。
(愛知・岐阜の病院にワクチン保管用の冷凍庫が到着 医療従事者への先行接種 今月中にも)
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「長良医療センターでは先行接種の対象になっている442人のうち、およそ330人が接種を希望」
(02月06日 夜8時のNHKニュース:オーディオファイルが再生されます。)
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「この病院では、医療従事者などおよそ440人のうち、およそ330人が接種を希望しているということです。」(1分後辺り)
うーん、少ない・・・。
国立医療機関のスタッフでさえ75パーセントということは、一般のワクチン接種が到底7割には届かないということだ。
半分も行けば上等なのではないか。
一般へのアンケートなどでは、7割程度が希望しているという話もある。
(新型コロナ、ワクチン接種希望69.2%、60代は78.0%)
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「10月に一般国民1000人を対象に実施した感染症に関するアンケートの集計結果を発表」
「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種については69.2%が希望しており、特に60歳代では78.0%に上った。」
若年層ほど、ワクチン接種に関心が薄いということか。
ファイザー・ビオンテックワクチンの場合、21日間隔で2回接種レジメンだから、面倒と言えば面倒だ(来週認可見込み)。
当面、医療従事者や高齢者(4月以降)は、それで凌ぐことになる。
病気持ちや高齢者施設従事者は、ひょっとしたらアストラゼネカになる可能性もある(3月下旬認可見込み)。
病気持ちや高齢者施設スタッフは、早くても5月以降だろうといわれている。
一般は、たぶん、来年だろうな。
ワクチン供給に滞りが出れば、さらに遅れることにもなりかねない。
その中で、さらに希望者の割合が少ないということになれば、集団免疫の獲得はおろか、変異種の揺籃を助けることにもつながる。
ワクチン接種後の3つのパターン(集団免疫・散発的流行・蔓延継続)のうち、最悪のケースを辿ることになりかねない。
迅速かつ高い割合でのワクチン接種を世界中で行い、一気に感染の息の根を止めなければ、だらだらとした流行は収まらず、ワクチン耐性を持った変異種の出現を促し、せっかくの接種も元の木阿弥、振出しに戻ることにもなりかねない。
それどころか、新たな変異種は感染力が高まることも予想され、ワクチン接種による集団免疫が得にくくなる恐れもある。
幸い、今のところ、ワクチン接種に伴う副反応は想定の範囲内と言われている(重篤な影響を隠している可能性もあるけどな)。
今後、数億人が接種していく中で、新たな副反応が見つかる可能性はあるけど、ハイリスク集団が接種を進めている状況の中では、メリットの方が大きいだろう。
罹患しても重症化しにくい若年層がどう考えるかが最大の問題だな。
その意味で、医療機関スタッフの75パーセントが接種というのは意外だ。
妊娠中とか、ワクチン成分に対するアナフィラキシーショックの既往があるとか、その他接種条件に合わない方もいるだろうけどな(妊婦でもうった方がいいという話もある)。
まあいい。
接種するかどうかは、あくまでも個人の判断だ。
メリットとデメリットについて、十分な情報を得たうえで決めればいい。
浮沈子は少ないと感じたけど、ワクチン接種に懸念がある方から見たら、異常に多いと感じるかもしれないしな。
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