2022-12-25
ウクライナ降伏不可避:米国は何処と戦争をしているのか
ウクライナのゼレンスキー大統領が、日帰りで米国を電撃訪問した。
ド派手なパフォーマンスだが、ウクライナ紛争が米国の代理戦争であることを、改めて全世界に示した形だ。
招待した米国の狙いもそこにある。
ロシアに対し、どこと戦争しているのかを見せつけたわけだ。
が、ふと考えると、米国は何処と戦争しているんだろうか?。
浮沈子も、ついさっきまでは、もちろんロシアと米国との戦争だと考えていた。
ウクライナを間に挟んではいるけど、名目上はともかく、実質的には米ロの戦争であることに疑いの余地はない。
攻撃目標の選定から、兵器の選択、兵員の訓練に至るまで、痒い所に手が届く支援を行っている。
もちろん、英国をはじめとする他のNATO諸国も支援しているけど、その全部を合わせた倍以上の支援を米国は行っている。
ロシアは、この間、特別軍事作戦などとワケワカなことを言って、真面目に戦争してこなかった。
先日、ようやくプーチンが「戦争」という表現を使い、逆に話題になっているくらいだ。
2月侵攻直後の失敗に懲りて、撤退に次ぐ撤退を重ね、ようやく戦線の膠着に持ち込んだけど、いわゆる「国境」を維持し続けることに苦労している。
つーか、ドンバスやヘルソンでは、国境のロシア側の一部地域をウクライナが支配しているからな。
つばぜり合いは、当分続きそうだ。
おっと、問題は、ロシアに当事者能力があるかどうかという点だったな。
その点に関して、浮沈子は一切の疑問は感じなかった。
戦争を始めたのはロシアで、プーチンが音頭を取って攻め込んだのだという話が続いている。
当事者も、おそらくそのことを否定はしないだろう。
その前に、ウクライナの親ロ派の政権がクーデターによって倒れたとか、その後の選挙で民主的に選ばれた政権が誕生したとか、それがドンバス地域で反発喰らってロシアが介入したとかなんとか、いきさつはいろいろあるだろうが、今年の2月に当時の「国境」を越えて攻め込んだのはロシアだ。
そのことは間違いないし、その意思決定をしたのがプーチンであることも確かだ。
ロシアは、間違いなく当事者だし、この戦争を継続する能力も意思もある。
しかし、ひょっとしたら、プーチンも踊らされているのではないか。
ロシア側のストーリーとしては、ドンバス地域のロシア寄りの人々を解放するための戦争ということらしいが、そういう意識を持たせるように仕向けたのは誰かを考えると、答えは自然に出てくる気がする。
この地域に、紛争の匂いを嗅ぎつけ、双方を焚きつけてドンパチ始めさせた張本人がいるはずだ。
犯罪の影に女有り(別に、男女差別するつもりはありません)。
戦争の影に利益有りだな。
戦争の継続で利益を上げ続ける勢力こそ、本当の当事者だ。
どっちが勝っても別に構わない。
そもそも、戦力のバランスが極端に偏っていれば、紛争自体が生じようがないしな。
拮抗する軍事力を維持し、ドンパチ始めてからも、一方的に勝ち過ぎたり、あっという間に負けちまったりしないように、上手に調整しながら長期に渡って戦い続けるように仕向けなければならない。
ロシアの兵器の製造には、西側から供給される電子部品が必要だと言われている。
もちろん、表向きはそれらは制裁対象で、正規の方法でロシアが入手することはできないことになっている。
そこは、まあ、魚心あれば水心だ。
裏ルートはいくらでもあるだろう。
そういう、兵器の流れや戦争継続のための資金の流れを律速し、ロシアが勝ち過ぎたり負け過ぎたりしないように調整しているのは誰なのかを考えておかなければならない。
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