〓スターシップ:WDR近づく
2023-04-10


スターシップ:WDR近づく


(「スターシップは打ち上げの準備ができています」とイーロン・マスクは宣言しました。史上最大のロケットが4月に離陸する可能性)
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「他の情報と兆候を考慮すると、スターシップが実際に4月後半に打ち上げを試みる可能性は非常に高い.」

スーパーヘビーブースター単体での、ラプター2エンジン全基同時点火試験をパスし、本番(テスト飛行)の際に初めて試みることになる。

まあ、点火に成功しなければ、発射管制コンピューターが中止を決定し、点火済みのエンジンは直ちに燃焼を止めるだろうから(燃焼中止には全基(少なくとも31基)が成功している)、それでいいのかも知れない。

ペトルメレチンも、その点を指摘している。

「打ち上げは最初はうまくいかず、33 機のラプターすべてが一度に正常に点火され、ランプから離陸するように指示されるほど安定するまでに、さらにいくつかの問題が発生するでしょう。」

「これらのハエを捕まえると(←バグの修正の意?)、開始日が数日または数週間遅れる可能性があります。」

テスト飛行の前には、もちろん、ウェットドレスリハーサル(WDR)が行われる。

「火曜日かその少し後に、SpaceX は完全なオーバーホールを実施し、その間、すべてが打ち上げ日と同じように進行します。これは、スーパー ヘビーとスターシップの両方のタンクがメタンと酸素で満たされ、完全なカウントダウンが実行されることを意味します。これは、エンジンが点火する直前に意図的に中断されます。」

ああ、SLSで散々揉めた奴だな。

地上施設の不具合から始まり、1段目のコネクター周りで、燃料の水素が漏れまくった。

同じことが繰り返されないという保証はない(メタンの方が扱いが簡単なのかどうかは知らない)。

「すべてがうまくいけば、宇宙船はスーパーヘビーから一時的に切り離され、自己破壊システムのペイロードを手動で切り離すことになるでしょう。それはせいぜい1日の問題であり、その後、スターシップはスーパーヘビーに再び着座するでしょう. 」

もちろん、全てが上手くいくとは限らんしな。

今言えることは、スターシップはWDRに臨もうとしているということだけだ。

「この時までに、SpaceX はおそらく FAA から正式な許可を得ているはず」

そっちの方は、当局からS社に対して、事前に認可の見通しについての通告はあるだろうから、信ぴょう性は高いんだろう。

さて、WDRが無事に済めば、いよいよ打ち上げテストということになるが、それは前述の通り、ラプター2の点火という関所を通り越せるかどうかにかかっている。

前回のテスト(2月)から十分な時間が取れているのか、その間にラプター2の信頼性が向上したのかについては、浮沈子的にはいささか疑問を感じている。

だって、実際のテストは行わないわけだからな。

ぶっつけ本番で、2段目を上に乗っけて点火テストを行うようなもんだ。

SLSでいえば、グリーンランということになる。

たった4つしかないSLSでさえ、1基のエンジンの制御システムに問題があり、対策に時間がかかったという経緯もある。

ラプター2は8倍以上の33基だ。

前回のテストでも、1基は事前に不具合を把握して点火テストの対象から外され、もう1基は点火に失敗した。

浮沈子的には、事前に不具合を把握できた方よりも、チェックをすり抜けてテストに臨んだにもかかわらず、点火出来なかったエンジンがあったことが問題だと思っている。

設計、製造、検査をパスして、満を持して全基点火試験に臨んでいるわけだからな。


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