浮沈子的に興味をひかれたのは、観測データの取得と、その送信に関する部分だ。
「科学データを受信するために地球上で利用できるアンテナの数が限られているため、ほとんどの機器は通信システムが地球にデータを送信するよりもはるかに速くデータを収集できます。」
「したがって、エウロパ周回衛星の科学に関するもう 1 つの重要な制限要因は、データを地球に返送するために利用できる時間です。対照的に、機器が近接観察できる時間の長さはそれほど重要ではありません。」
「各フライバイの間に、宇宙船はそれぞれの短い遭遇中に保存されたデータを送信するのに 7 〜 10 日かかります。」
この先の記述が分かり辛かったので、元ネタを当った。
(エウロパ: どれだけ少ないものをより多くできるか)
[URL]
「マルチフライバイ探査機は、各フライバイの間に、それぞれの短い遭遇中に保存されたデータを地球に送信するのに 7 〜 10 日かかります。そうすれば、オービターの場合はわずか 30 日ですが、マルチフライバイ機ではデータの送信に最大 1 年かかることになります。その結果、ほぼ 3 倍のデータが地球に返されることになります。」
30日というのは、エウロパの放射線環境での探査機の想定寿命だ。
なお、この記述にみられるマルチフライバイは34回(エウロパ周辺滞在時間は延べ6日間)の想定だ。
「月の周回を30日間行うオービターと、34回のフライバイ中にエウロパ付近で累積6日未満しか滞在しないマルチフライバイ宇宙船の選択が残された。2 つのミッションを検討した科学者は、マルチ フライバイ コンセプト (現在のヨーロッパ クリッパー コンセプトに発展しました) を強く支持しました。」
ちなみに、この元記事は2014年8月時点だ。
「2 年間のさらなる研究を経て、ヨーロッパ クリッパー コンセプトに進化したマルチ フライバイ コンセプトは、2012 年のコンセプトと比較して、さらに 11 のフライバイ (合計 45) といくつかの計器を追加しました。」
英語版ウィキのテンプレートにある45回の周回数は、この時点のものと思われる。
「木星の過酷な放射線帯からの遮蔽は、宇宙船の電子機器を囲む厚さ 7.6 mm (0.3 インチ) のアルミニウム合金壁を備えた放射線保管室によって提供されます。この遮蔽の有効性を最大化するために、追加の放射線防護のために電子機器も宇宙船のコアに組み込まれる予定です。」(ウィキ)
JPLのホームページでは、ミッション終了後はガニメデに衝突することになっている。
(ミッションタイムライン)
[URL]
「2034 年 9 月
ミッション終了の可能性: ガニメデの衝突
現在のミッション終了計画では、エウロパ・クリッパーはミッション終了後に軌道を離脱してガニメデの表面に入ることが求められている。」
ガニメデならいいのかあ?。
(ガニメデ_(衛星):内部海)
[URL]
「厚さ 150 km のガニメデの表層の下に深さ 100 km の海があり、その水の量は地球の海よりも多いという。この観測から、ガニメデの海は太陽系の中でもっとも大規模なものであるという証拠が示唆された。」
まあ、どうでもいいんですが。
ガニメデだろうがエウロパだろうが、浮沈子は地球外生命には懐疑的だ。
エウロパクリッパーに積まれるメッセージは、地球人類(NASAだけ?)の自己満足以外の何物でもない。
「エウロパ クリッパーの目的は、エウロパを探索し、その居住可能性を調査し、将来のエウロパ ランダーの着陸場所の選択を支援することです。」(再掲)
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