アクティブシールド
(宇宙探査が活発化する中で問題になる「宇宙放射線」の影響を少なくするにはどうすればいいのか?)
[URL]
「欧州宇宙機関(ESA)やアメリカ航空宇宙局(NASA)などの宇宙開発機関が、宇宙放射線から人体などを保護するためのアクティブシールドの開発を進めています。」
浮沈子は、有人火星探査や月面基地に懐疑的だ。
宇宙放射線(後述)や、長期間の無重力や低重力(っていうのかあ?)は、人類にとって克服できない課題で、生存に適さない宇宙空間に、用もないのに(?)のこのこ出かけていくのは愚の骨頂(そんなあ!)。
「宇宙放射線には、太陽フレアやコロナによる、主に陽子からなる荷電粒子と、はるか遠くの超新星や中性子星の活動によって放出される「銀河宇宙線」と呼ばれるものの2種類があります。」
ちょっと、整理しておこう。
・宇宙放射線
@太陽からの荷電粒子(主に陽子)
A銀河宇宙線(超新星や中性子による)
@太陽の活動によって放出される荷電粒子(主に陽子)は基本的に30メガ電子ボルトから100メガ電子ボルトのエネルギー
→その多くは宇宙船に搭載されたシェルターなどで遮ることが可能
A銀河宇宙線は200メガ電子ボルトから数ギガ電子ボルトに達するほどの高エネルギー(数倍から千万倍)
→透過性が高く、宇宙船の厚いシールドであっても乗組員を保護することは困難
ほらね、火星なんて、そう簡単に行くことはできないのだ。
「地球上に住む我々は、地球の磁場や大気などの働きによって宇宙放射線から保護されています。」
地磁気だけでなく、大気による防護効果を記述しているというのは、なかなか妥当な感じがする。
巷では、地磁気反転が話題だが(そうなのかあ?)、世界が大騒ぎになっていないのは大気による防護機能があるからに違いない(未確認:この話題は、そのうち取り上げる予定)。
「そのため、宇宙探査の初期から、地球の磁場と同じように荷電粒子を偏向させて、乗組員を宇宙放射線から保護する「アクティブシールド」についての研究が行われていました。」
って、正直言って、浮沈子は知らなかった。
宇宙船を磁気バリアーで保護するんだってえ?。
地磁気は、地球の内核(固体の鉄)と外核(液体の鉄・ニッケル)の相互作用で発生すると言われている(見てきた人は誰もいないけど)。
んなもんを、宇宙船に括りつけるなんてできんのかあ?。
「プラズマシールドと静電シールドは有望だが、実際に稼働させるには6000万ボルトもの膨大な電力が必要」
うーん、ボルトは電圧の単位で、ワットが電力(電圧×電流)だって覚えてたんだがな。
まあいい。
「スイス・ジュネーブの欧州原子核研究機構(CERN)において、1990年代後半に超電導磁石を用いたアクティブシールドが開発された」
「2002年にESAは、CERNや他のヨーロッパの研究機関に属する専門家を招いてチームを結成」
「全長約10メートルのソレノイドからなる超伝導コイルを12個搭載した保護システムを考案」
「このシステムは、従来のアクティブシールドが抱えていた冷却の問題を「イットリウムバリウム銅酸化物」を用いて解決しており、乗組員に降り注ぐ放射線量は従来の約2分の1にまで減少する」
太陽の発する放射線(陽子線)のレベル(30メガから100メガ電子ボルト)でも、遮蔽がなければ致死的と言われている。
200メガから数ギガ電子ボルトのレベルの銀河放射線を、半分にしたところで、実用的な意味はない。
「ESAはさらなる大規模なアクティブシールド「宇宙放射線超電導シールド(SR2S)」の開発を開始。SR2Sは磁力の大幅な向上を達成し、宇宙放射線への暴露を大きく減らすことに成功」
セコメントをする