欧州大戦争:集団的自衛権を金で買う常識
(トランプ氏、NATO加盟国「防衛しない」 国防費不十分なら)
[URL]
「常識だろう。彼らが支払わないなら、私は彼らを守るつもりはない」(トランプ米大統領)
うーん、そんな常識は聞いたことないんだがなあ・・・。
「北大西洋条約機構(NATO)加盟国が自国の国防費を十分に支払わなければ、米国は防衛しない」(同上)
「トランプ氏は自身が長年このような考えを持ち、2017─21年の大統領任期中にNATO加盟国に伝えたと言及。」
「彼らがわれわれを守ってくれると思うか」「そうすることになっているが、私は確信していない」(同上)
記事では、過去9.11の時に欧州から派兵があったとしているけど、それが形だけのものであることは周知だが、その際に米国が金を払ったかどうかは知らない。
「米同時多発攻撃(9・11)を受けたアフガニスタンでの戦闘でフランスや他の欧州諸国が米軍に加わったことに言及」(フランスのマクロン大統領)
「フランスだけでなく、(その他の)欧州諸国もわれわれがアフガニスタンに招集された時にそこにいた」「われわれは忠実で誠実な同盟国だ」(同上)
そう、集団的自衛権は相互的な取り決めであり、血の盟約であり、金で買うもんじゃない。
それが「常識」だと思ってた浮沈子は、何か勘違いをしてたようだ。
「支出の問題が解決されれば、NATOは「潜在的に良いもの」と考えている」(トランプ)
ミョーな違和感を拭い切れない・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
NATO第5条なんて機能しないと確信している浮沈子は、トランプの懸念が分からないでもない。
「NATOの将来について一部が懸念を持っている可能性があることを承知している」「はっきりさせておきたいのは、大西洋横断の関係とパートナーシップはわれわれの同盟の基盤であり続けるということだ」(NATOのルッテ事務総長)
うーん、米国頼みということは、あんま「はっきりさせて」おくべきじゃないと思うんだがなあ。
集団的自衛権の話は、以前から話題だったが、トランプの欧州離れは単に金の問題ではないようだ。
(米国務省、西欧諸国中心に在外公館の閉鎖準備=高官)
[URL]
「米国務省は、西欧諸国を中心に幾つかの在外公館を数カ月中に閉鎖する準備を進めており、世界全体で職員数を削減することを検討している。」
「ドイツのハンブルクとライプチヒ、フランスのボルドーとストラスブール、イタリアのフィレンツェなどの領事館が閉鎖対象」
「トルコ南部のガジアンテプにある拠点を閉鎖する計画を議会に通知」(これは、シリアの情勢を受けての変更らしい)
「国務省は首都ワシントン本部でも、人権や難民、国際犯罪、女性問題、人身売買取り締まりといった分野に従事する専門部署の統合も視野」
「米国民のために現在の諸課題へ対処する上で最適な態勢を確保する世界的な人員構成の検討を続けていく」(国務省の報道官)
米ロが双方の大使館の機能を復活させつつある中での動きとして見ると、ロシアにすり寄り欧州を切り捨てているようにも映る。
まあ、どうでもいいんですが。
大きな流れとしては、歴代共和党政権の大好きな「小さな政府」の実現の為と捉えられなくもないけどな。
セコメントをする