〓中東情勢:柳の下のドジョウ:シリアとは異なる
2025-06-14


中東情勢:柳の下のドジョウ:シリアとは異なる


(焦点:イスラエルのイラン攻撃、真の目標は「体制転換」か)
[URL]

「理想的には、イスラエルは政権交代を望んでいることは間違いない」(諜報機関モサドの元主任アナリストで、イスラエル国家安全保障研究所の研究者シマ・シャイン氏)

ネタニヤフの攻撃後のコメントで、反政府勢力の蜂起を促す発言があったことは確かだ。

浮沈子的には、ピンとこなかったんだが、そういう文脈があったとは知らなかったな。

「イスラエルのネタニヤフ首相は攻撃開始直後のビデオ演説で、レバノンの親イラン武装組織ヒズボラに対するイスラエルの行動がレバノン新政権樹立とシリアのアサド政権の崩壊につながったと主張。」

「私は、あなた方の解放の日は近いと信じている。そうなれば、われわれの古くからの偉大な友情が再び花開くだろう」(ネタニヤフ)

うーん、韻を踏んでいるのかもしれないが、中東情勢に疎い浮沈子でも、そりゃないだろうという気はする。

「今回の攻撃で前例のない被害を受けたとはいえ、治安部隊に支えられたイラン指導部を退陣させるだけの支持をイラン国民から得られるかは疑問」

「シーア派が大半の国民の間でも反イスラエル感情が根強い。」

「そのような変化にはリスクが伴う」「イスラエルがイランの指導者を排除することに成功したとしても、後継者がイスラエルとの対立をさらに強硬に追求する可能性は排除できない。」「何年もの間、イスラエルの多くの人々は、イランでレジーム・チェンジが起きれば、新たな良い日がやってくると主張してきた。しかし歴史は常に事態は悪くなり得ると教えている」(ジョナサン・パニコフ元米国家情報副長官(中東担当))

ぶっちゃけ、今回の軍事攻撃は、かえって反イスラエル感情を高め、「新たな良い日」を遠ざけたような気もする。

「イランの核開発計画を後退させることはイスラエルにとって価値がある。」

まあ、そりゃあそうだろうけど、その意思を思い留まらせることが出来るかどうかは別の話だ。

「軍事的手段で核開発計画を阻止する方法はない」(イスラエルのハネグビ国家安全保障顧問)

イランは、核兵器の開発を思い留まるだろうか?。

浮沈子的には、もちろん、そうすべきだと思うし、米国をはじめ、ロシアや関係国が協力して実現するのが好ましいと感じる。

ただ、情勢は流動的だ。

(イランとイスラエル、再び相互に攻撃 テヘラン空港にミサイルか)
[URL]

「イスラエルの2大都市のテルアビブとエルサレムでは、イランのミサイルが上空を次々と飛び交う中、空襲警報のサイレンが鳴り響いた。」

「イランでは、首都テヘランのメヘラバード空港を2つの飛翔体が直撃し、火災が発生したもよう。国営メディアが伝えた。同空港には空軍基地があり、他の国際空港に比べてテヘラン中心部に近い。」

(イラン、米との協議「無意味」 イスラエル攻撃巡り不信募らす)
[URL]

「(米国は)対話を無意味にする行動をとった」「米国はイスラエルのイラン攻撃を容認しておいて、イランと交渉する主張することはできない」「イスラエルは外交プロセスに「影響を与えることに成功した」とし、イスラエルの攻撃は米政府の許可なしでは実現しなかった」(イラン外務省報道官)

まあ、当然だろうな。

「トランプ米政権は、イラン攻撃についてイスラエルから事前に連絡を受けていたとしたが関与は否定している。」

そりゃそうなのかもしれないが、イスラエルの防空を支援しているのは事実だ。


続きを読む

[ノンセクション]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット