失敗
2016-12-02


失敗


(ロシア宇宙船、打ち上げ直後に通信途絶 ISSへの補給失敗)
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「通信が途絶えた直後から、シベリア南部で火の玉など宇宙船の残骸と見られる物体を目撃したという情報がソーシャルメディアに相次いで投稿された。」

補給船だからいいというわけじゃない。

「プログレスには、船外活動用の新しい宇宙服やミニ温室、尿を水に変換してリサイクルするロシアの試作トイレなど2.5トン分の補給物資が搭載されていた。」

9日には、こうのとりが上がる予定だから、何か緊急で送らなくてはならないものがあれば、急遽積み込むことはできるだろう。

スペースXの発射台での爆発に続く、打ち上げの失敗。

宇宙へのアクセスは、21世紀になっても困難ということだ。

ロシアは、また一つ、失敗を積み重ねたということになる。

(7年後に宇宙旅行の事業化目指す ANAとHISが出資)
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「大手航空会社のANAホールディングスと大手旅行会社のエイチ・アイ・エスは、次世代の宇宙輸送機の開発を進める名古屋市のベンチャー企業に出資し、7年後の宇宙旅行の事業化を目指すことになりました。」

記事では、米国での取り組みが紹介されている。

「ヴァージン・ギャラクティック社は、高度110キロの宇宙空間まで上昇することができる、飛行機のような形をした6人乗りの宇宙船の開発に取り組んでいて、一般の顧客に数分間、無重力状態を体験してもらう宇宙旅行の実現を目指しています。」

「ブルー・オリジン社は、高度100キロ以上の宇宙空間まで、人を乗せた宇宙船を運ぶロケットの開発に取り組んでいます。」

「宿泊しながら宇宙旅行を楽しむことができる宇宙ホテルの開業を目指しているのが、ビゲロー・エアロスペース社です。」

宇宙トイレとかじゃなくて、生卵みたいな人間を送り届ける事業では、失敗は直ちに人命の損失となる。

ヴァージンは、既にロケット開発で死んでるしな。

上手くいって当たり前という状況には程遠い。

コスト管理が厳しい民間企業で、どこまで技術的な担保がなされるのかは分からない。

当局による認可の問題にしても、航空機の審査とはわけが違うだろう。

何万時間ものテストをパスしなければ乗客を乗せられないというのであれば、7年で事業化という話は有り得ない。

その基準は、誰がどのように決め、評価するのか。

このニュースは、ちょっと早いクリスマスプレゼントのようなもんかな。

そもそも、ANAに、航空機開発の能力はない。

冗談半分、いや、全部冗談だと受け止めるのが常識というもんだ。

夢のない話をしてしまったが、浮沈子は、地球低軌道の宇宙旅行については、それなりのリスクを承知の上で実現することは可能だと思っている。

火星植民なんていう与太話とは違って、多くの実績と技術的な実証もある。

コストの問題は、相変わらずついてまわるにしても、解決不可能ではないし、弾道飛行で高度100kmというのは、現実的な方法だ。

航空機にロケット着けて飛ばすのがいいかどうかは分からないが、ブルーオリジンのエレベーターよりは、楽しめるだろう。

5分間の無重力体験に1400万円を払うかどうかは、個人の価値観による。

新車の911買った方がいいと思っているのは、浮沈子だけかもしれない(オプションも付けられるしな)。

まあ、どうでもいいんですが。

リスクを承知で、得難い経験をしたいという欲望はある。

テクニカルダイビングしかり、サーキット走行しかり。


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[宇宙]

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