ダブルウィッシュボーン
2016-12-03


禺画像]
ダブルウィッシュボーン


(ダブルウィッシュボーン式サスペンション)
[URL]

「上下一対のアームでタイヤを支持するもので、レーシングカーや高級スポーツカーに多用されている。」

そのうち、月面車というのも、多用車種に入るかもしれない。

アポロの月面車は、ポルシェの設計によるといわれる(未確認)。

このページに、取説が出ている。

(Apollo 17 LRV Technical Information)
[URL]

よく見ると、前後輪ダブルウィッシュボーン式サスペンションであるのみならず、4輪操舵システムであることも分かる。

インホイールモーター式の電気自動車で、銀亜鉛電池(シルバー・ジンク・バッテリーズとある)で回す。

電動ステアリングだが、ブレーキはドラム式だ(資料ページの9ページ最後に記述あり)。

この資料、夢中になって読んでしまった。

さらに詳細な資料は、このページで見ることが出来る。

(Lunar Roving Vehicle Systems Handbook: Apollo 17, LRV-3, MSC Flight Control Division, MSC 06474, 2 October 1972)
[URL]

サスペンションの詳細、ブレーキシステム、ステアリングシステムについても、設計図が出ている。

4輪操舵システムは、なかなか凝った仕掛けになっている(内輪差とかも、ちゃんと考慮している)。

こっちは、後で、ちゃんと読もう。

で、気になった記事はこれ。

(アウディの月面探査ローバー、打ち上げを前に最終テストに臨む)
[URL]

「ついに探査ローバー「ルナ・クワトロ」の開発が完了」

画像を見ると、片持ちハブが付いているサスペンションは、ダブルウィッシュボーンだ。

こんな落ちも付いている。

「このミッションが成功すれば、探査車が撮影した「3Dで360度のパノラマ画像」が届くことになり、1972年にアポロ17号が月面に到着した際に使用し、現在も月面に放置されている探査車の様子が明らかになるだろう。なぜならコンテストで指定されている着地点は、このアポロ17号が到着した地点に程近い場所だからだ。」

まあ、クワトロシステムであることは言うまでもないだろうが、たぶん、電気モーターだろうな。

「電気を動力とする4輪駆動で、これをアウディは自社の技術に準え「e-tron」と「クワトロ」と呼んでいる。」

笑っちゃうぜ!。

「アウディが支援するパートタイム・サイエンティストのチームは、「ALINA(アリナ)」と呼ばれるランディング・モジュール(着陸船)に2台のルナ・クワトロを載せ、月面に到着させる予定だ。」

2台体制というのが、なかなか狙ってる感じだ。

ボーイングの下請けで、44年も前に月面車を送り込んでいたポルシェにしてみれば、今さら何だという感じだろうな。

(Audi Mission to the Moon 〓 Mission Statement:動画出ます)
[URL]

いくつか動画は上がっている。

月面車といっても、ちっこいプラモデルのようなクルマだ。

アポロの時は、宇宙飛行士2人も乗せて、資料採集も行うというミッションだった。

民間企業が、宣伝と賞金目当てでチャレンジする時代だ。

国家の威信をかけて、湯水の如く金をつぎ込んだ時代とは違う。

世界は変わり、平和の中で宇宙競争が行われるようになった。

結構な話だ。


続きを読む

[自動車]
[宇宙]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット