「うらしま」というロボット兵器
2018-08-19


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「うらしま」というロボット兵器


初めに断っておかなければならない。

うらしまは、兵器ではない。

(深海巡航探査機「うらしま」)
[URL]

「深海巡航探査機「うらしま」は1998年からJAMSTECが開発を進め、運用している自律型の深海探査ロボットです。」

「2009年に、「うらしま」は実用機として完成し、公募対象探査機として生まれ変わりました。」

「かつて「うらしま」は、実験機の時代、閉鎖式燃料電池を搭載して航走したことがあり、2005年2月28日には、世界記録となる連続航走距離317kmを達成しております。現在は、燃料電池を搭載しておりません。」

「「うらしま」に搭載されているリチウムイオン電池は「しんかい6500」のものと同じで、「しんかい6500」で使用したものを再利用しております。」

実用機となった際に、長大な航続距離を誇る燃料電池が不採用になった理由は知らない。

しんかい6500のお下がりのリチウムイオン電池に甘んじているのは、予算のためばかりではないだろう。

ちょっと、性能が突出してしまったわけだな。

それでも、最大運用深度3500m、航続距離100km以上というのは、世界に冠たる性能といわざるを得ないだろう。

ちょっと気になる記述もある。

「「うらしま」のペイロードスペースは大人4人が入れるほどの容量があります。」

現在でも、世界で一流の潜水艦建造能力を誇る我が国は、かつて、最先端の潜水艦を建造していた。

また、戦争末期には、起死回生をかけて人間魚雷回天を作り上げ、有人での特攻兵器を水中にも展開した(先日、遊就館で拝んできました)。

今朝、久しぶりにギガジンを見たら、中国の特攻兵器(無人ですが)が報じられていて、何というか、タイミングの良さというか、世の中はどこかでつながっている感を新たにした。

(潜水艦の新しい歴史を切り開く「無人AI潜水艦」を中国が開発中)
[URL]

「AIにより運用される無人の原子力潜水艦ならば体当たりによる特攻もできるとして、Yang氏は「AIには魂がないので、この種の仕事にはうってつけだ」と語っています。」

記事には、米国やロシアの無人潜水艦の話も出てくる。

まかしてくれ。

我が国には、うらしまがあるからな(決して兵器ではありませんが)。

まあ、米国のとかは、航続距離1万2千kmといわれる(シュノーケル方式のディーゼル発電機みたいです)。

(潜水艦も無人化の時代へ ボーイングUUV「エコーボイジャー」と日本の潜水艦乗員事情:追加)
[URL]

「海上にシュノーケル(ディーゼルエンジン用の吸排気口)を出しながらディーゼルエンジンを回してバッテリーに充電し、その充電した電気を使って海上や海中で活動します。」

航続距離の長大化は、運用上の計り知れないメリットを生む。

「外洋での運用に際して一切の人の手を必要としない点で、沿岸部の港から一度発進すれば、事前に設定された範囲に沿って数か月ものあいだ単独で任務をこなすことができます。」

100km程度じゃ太刀打ちできないが、開発中の中国版は「中国初の6km以上潜行しての運用が可能な無人潜水艦」を開発した人物が主導している。

まあ、せめて、うらしまと同程度の航続距離を稼がないと、兵器として使い物にならなくなる。

特攻隊の兵士に代わる優れたAIの開発がメインなのかもしれない。

当然我が国のEEZとかにも出没してくるだろうし、ひとたびことが起これば、我が国臨海部を火の海にするくらいは朝飯前だ。


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[ノンセクション]

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