スターシップの失敗とファルコン9の1段目回収成功の共通点とは?
スペースXの打ち上げロケットであるファルコン9は、その1段目(ブースターとも)の回収を立て続けに成功させていて、意図的に廃棄したりする以外には殆ど失敗することはない。
何らかのトラブルが発生して回収できなかった場合には、その原因の追求と対策が行われることになる。
ニュース価値もあり、浮沈子的にも関心を寄せる。
回収に成功することが当たり前になり、回収できないことが異常事態だ。
陸上回収の場合は、成功頻度が高い。
グリッドフィンの作動不良で、フロリダ沖に墜落した以外は成功しているからな。
ドローン船は、開発当初から失敗の連続だったこともあり、ブロック5による通常運用に代わってからの失敗についても、まあ、それ程の違和感はない。
打ち上げるペイロードや投入する軌道によっては、回収がチャレンジングになる場合もあるから、成功しないケースも考えられる。
それでも、意図しない失敗についてはニュース価値が高い。
対して、開発中のスターシップは失敗の連続だ。
立て続けに推進剤タンクの爆発事故を起こしている。
先日も、ド派手にやってくれたようしだな。
(スペースX、スターシップSN3の圧力テストに失敗。崩れ落ちる)
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「スターシップSN3型ロケットは、4月3日早朝にテキサス州ボカチカにあるスペースXの試験場で、推進剤タンクを液体窒素で満たす極低温タンク試験を実施。機体が凹み、崩れ落ちるように崩壊する様子がYoutubeにて公開されています。」
(SpaceXが極低温地上試験で3番目のスターシッププロトタイプを失う:元記事)
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「スターシップMk1と呼ばれる最初のスターシップテスト車両は、11月20日のサウステキサスでの圧力テスト中に爆発しました。」
「SN1という名前の変更されたスターシッププロトタイプは、2月28日の圧力テスト中に崩壊しました。」
今回は、3度目ということになるが、昨年8月に空飛ぶ給水塔のようなホッパーが150mの飛行を実現させてから、失敗の連続だ。
それも、推進剤タンクに加圧した燃料を詰め込む過程での爆発という、同じパターンの繰り返しだからな。
この間、プロトタイプは1cmたりとも飛行していない。
失敗のニュースにも、いささか飽きが来た感があるな・・・。
(SpaceX Starshipはクライオテスト中に破壊されましたが、次の船はすでに進行中です)
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「4月2日、SpaceXはStarship SN3を周囲温度の圧力にさらすことに成功しました。これにより、船は最初の呼吸を開始し、大規模な推進剤タンクに漏れがないことを確認しました。」
「ほんの数時間後、Starship SN3は最初に試みられた極低温証明試験を開始しました。中性液体窒素が船の液体酸素(LOX)タンクに短期間装填され、その後、SpaceXがロケットの供給を任された地上支援装置(GSE)のバルブの凍結によりテストを中止しました」
「最初の試みから約6時間後、おそらくSpaceXはGSEバルブの問題を緩和することに成功し、Starship SN3の2番目の試みられた極低温証明テストを午後11時頃(04:00 UTC)に開始しました。」
「午前2時7分頃(現地時間07:07 UTC)、状況は悪化しました。現在LN2を搭載したLOXタンクの下にある未充填のメタンタンクは、テストの過程で現れた小さなへこみから始まって、崩れているように見えました。重力は数秒後にかかり、さらにメタンタンクをくしゃくしゃにして、一番重いロケットを転倒させ、LOXタンクを破裂させました。」
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