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米ロ宇宙開発競争の時代始まる:それとも米国の独り勝ちかあ?
息が詰まるような話題ばかりの今日この頃(といっても、例によって呼吸困難ではありませんが)、宇宙開発にとって嬉しい話題がニュースに登場している。
(新世代「ソユーズ」ロケット、初の有人飛行に成功 - 進む次世代機の開発)
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「ロシアの国営宇宙企業ロスコスモスは2020年4月9日、新世代のソユーズ・ロケットである「ソユーズ2.1a」による、初の有人打ち上げに成功した。」
ロシアネタといえば、鳥嶋さんを置いて他はない。
ソユーズと聞いただけで、それは宇宙船なのか、それとも打ち上げロケットなのかから、大混乱が始まり、貨物機プログレスや打ち上げの度に特別仕様が用意されるソユーズロケットだったりして、もう、はちゃめちゃ・・・。
こんかいも、おもちゃ箱ひっくり返して部屋中にまき散らした浮沈子の頭の中を、きれいさっぱり整理して頂いた。
「これによりロシアは、主力ロケットの近代化と脱ウクライナ化を達成。さらに、次世代の有人宇宙船とロケットの開発も進めているが、課題も多い。」
もう、このパラグラフだけで、「ソユーズ2.1a」の意義というか、なぜ、このバージョンが開発されたかの根幹が分かる。
@主力ロケットの近代化
A脱ウクライナ化
B次世代ロケットの開発
しかし、なお、問題が横たわっていることもにおわせている(ロシアの宇宙開発で、問題がなかったことってあったっけえ?)。
まあいい。
一つ一つ見ていこう。
@主力ロケットの近代化
「従来、ソユーズ宇宙船の打ち上げは「ソユーズFG」というロケットで行われていた。」
宇宙船という時、業界ではもっぱら有人用を指す。
貨物機の場合は、「宇宙機」ともいうが、有人機を含めた概念でもあり、貨物機(無人補給船)は貨物機のままでいいかも知れない。
まあ、どっちかといえば、衛星を打ち上げることが多いからな。
フェアリングや分離機構、場合によっては上段ロケット噛まして、「ペイロード」セットにして飛ばす。
ISSへ荷物を運ぶプログレスなどの場合が、どちらかと言えば特殊な扱いになる。
で、貨物機の方の打ち上げは最近は「ソユーズ2」で行われていたらしい。
「2006年からは「ソユーズ2」という新しいロケットがデビュー。」
ここで、従来の「ソユーズFG」からの脱却を図ろうとしているわけだ。
A脱ウクライナ化
では、なぜ従来のFGではイカンのか?。
「なにより重要なのは、ソユーズFGなどではウクライナ製の飛行制御システムを使っていたが、ソユーズ2では国産化に成功したことである。これまではウクライナから購入金額を釣り上げられたり、またウクライナ危機後には入手しにくくなったりといった問題があった」
ロシアも辛い時期を過ごしていたわけだな。
ウクライナとの関係を巡る事情については、こちらの記事に詳しい。
(33年ぶり! 有人宇宙船「ソユーズ」が"無人"で打ち上げられたわけとは?)
[URL]
「ソユーズMSの改良点は、まさしくその名のとおり"システム"にある。たとえば、国際宇宙ステーション(ISS)に自動でランデヴー・ドッキングするための「クールス(Kurs)」と呼ばれるシステムが、旧式の「クールスA」から、新型の「クールスNA」へと改良された。」
宇宙船側の問題だが、涙ぐましい話だ・・・。
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