〓スターライナー:最良の選択
2024-08-27


スターライナー:最良の選択


(NASA、スターライナー宇宙船を無人で地球に帰還させることを決定)
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「NASAは土曜日、ボーイング社のスターライナーを宇宙飛行士のブッチ・ウィルモアとスニ・ウィリアムズを乗せずに地球に帰還させると発表」

これは、プレスリリース。

(NASA、スターライナー宇宙船を無人で地球に帰還させることを決定)
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「NASAはボーイング社のスターライナーを宇宙飛行士のブッチ・ウィルモア と スニ・ウィリアムズを乗せずに地球に帰還させると 、土曜日の記者会見で発表」

こっちはブログ。

内容はほぼ同一だ。

やれやれ・・・。

浮沈子の予想(スターライナーは乗員を乗せて帰還する)は大外れだ。

まあいい。

NASAの会議では、部門代表者の全員が無人での帰還に賛成したと言われている。

ボーイングは、早々に安全宣言をしていたわけで、この差がどこで生じているのか、仮にNASAの判断が正しいとすれば、ボーイングの見解のどこに問題があるのかをはっきりさせておく必要がある。

浮沈子的には、記者会見の模様を報じていた記事の中のスラスターの異常についての記述が気になっている。

(NASAのスターライナーの決定は正しかったが、ボーイングにとっては痛手だ)
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「私たちはデータを見ていて、データとそこにある不確実性に対する見方がボーイングとは異なっていると思います」(NASAの次官で同局の最高位の公務員であるジム・フリー氏)

「ボーイングの前回のスターライナーミッションは軌道飛行試験2号(OFT-2)として知られ、2022年に打ち上げられ、宇宙ステーションにドッキングし、その後地球に戻ってニューメキシコ州でパラシュート着陸を行った。この試験飛行は主要な目的をすべて達成し、今年の有人飛行試験ミッションの準備を整えた。しかし、宇宙船はその飛行でもスラスターの問題に見舞われた。」

「OFT-2ミッションでスターライナーが宇宙ステーションに接近した際、反応制御システムのスラスターのいくつかが機能を停止し、ミッションの帰路でもう1つが故障した。エンジニアたちは、エアロジェット ロケットダイン社が提供した推進システムのセンサーのタイミングと許容範囲の設定を調整するソフトウェア修正を導入することで、この問題を解決したと考えていた。」

この話は既に報じられている。

「しかし、それはうまくいかなかった。問題は別のところにあった。エンジニアたちは、スターライナーがすでに軌道に乗っていた今夏のテスト中にそれを発見した。ニューメキシコ州ホワイトサンズでのスラスターの点火で、バルブ内の小さなテフロンシールが過熱すると膨らみ、スラスターへの酸化剤推進剤の流れが制限されることが判明した。NASA当局は、スターライナーがステーションを離れ地球に帰還する際に、スラスターが再び過熱する可能性、あるいはさらに悪化する可能性がわずかながらあると結論付けた。」(バルブ:四酸化二窒素(酸化剤)の流れを制御するポペットバルブ)

「明らかに、このスラスターは設計時よりも高い温度で作動している」(NASAの商業乗組員プログラムマネージャー、スティーブ・スティッチ氏)

「データをもう少し注意深く調べ始めたところ、スラスターを本来の作動温度外で作動させていたことが要因だったと思う」(同上)

極めつけだったのは、この異常がこれまでメーカーであるエアロジェットロケットダインでも経験がなかったことだろう。


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